「おはよう、なのは」
「おはよう、フェイトちゃん」
学校に向かう通学路のいつもの場所でなのはたち3人と合流する。
私は昨日まで管理局の仕事だったのでなのはに会うのは3日ぶりだ。
久しぶりになのはに触れたくてなのはをそっと抱きしめるとなのはも少し恥ずかしそうに抱き返してくれた。
3日ぶりのなのはの温もりを感じていると、
“バシッ”
“ポカッ”
「いたっ。大丈夫、なのは?」
「うにゃ~。痛いよ、アリサちゃん」
「うるさいわね。あんたらが朝から道の真ん中で抱き合ってるのがいけないんでしょうが。それにフェイト、あんたあたしたちには挨拶なしか」
「あ、そういえば……ごめん。おはよう、アリサ、すずか」
「あはは、おはよう、フェイトちゃん、はやてちゃん」
アリサに叩かれた。
ちなみに、ポカッがなのはが叩かれた音、バシッが私が叩かれた音だ。
私は文句を言おうと思ったが、アリサがすごく睨んできていたので我慢して2人に挨拶した。
するとすずかは苦笑しながら挨拶をしてきて、アリサも全くと言いながら挨拶を返してきた。
「みんな、おはようさん。それにしても……」
「うにゃっ、ちょっとはやてちゃん、何するの?」
「何って、朝の挨拶やよ。なのはちゃん、相変わらずいい胸してるなぁ」
「ちょっと、はやて。なのはの胸を揉むのやめてっていつもいってるでしょ」
「いいやないか、減るもんやないし。むしろ、増える……、いたっ、フェイトちゃん何するん?」
「それは恋人である私の役目だって言ってるでしょ」
「うわー、フェイトちゃんが怒ったー」
「ちょっと、待ちなさい、はやて」
はやてが今日もなのはの胸を揉みだした。はやてがなのはのことを好きなのは知っているし、アリサやすずかだってなのはを私と同じ意味で好きなのは知っている。
中学の2年のときに私がなのはに告白してなのはがそれを受け入れて恋人同士になってからは、アリサとすずかはなのはにあまりちょっかいを出さなくなったが、はやては相変わらず隙を見つけてはなのはの胸を揉んでくる。
そして、私が怒るとはやてが逃げ出し、それを私が追いかけるというのがもはや日課になってしまった。
こうしていつもはやてにいいようにからかわれてしまうのだ。
「ちょっと、あんたら、待ちなさいよー」
というアリサの声を後ろに聞きながら私ははやてを追いかけた。
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