>小人さん
感想ありがとうございます。
嫉妬するなのはさん可愛いですよね、でもティアナは苦労しそうです。
「……私、中学卒業したら本格的に管理局で働くことにしたの。このことはまた、フェイトちゃんやはやてちゃんと一緒に二人に伝えようって話だったんだけど、アリサちゃんには先に伝えておこうと思って」
なのはに大事な用件があるからと家に呼ばれ、そう告白された。
「……そうなんだ、じゃあ頑張ってきなさい。アンタ無茶するんだから休めるときはちゃんと休んで……体大切にするのよ。すずかにはアンタたちが話すまで言わないでおくから」
……あたしはそうとしか言えなかった。
本当はもっと言いたいことはあったけどそれを言ってもなのはを困らせてしまうだけだということがわかっていたから……。
「えっ……? アリサちゃん、それだけ?」
なのははあたしの反応が予想外だったのか少し意外そうに聞いてきた。
「じゃあ、……何でアンタはあたしにだけ先に伝えようと思ったのよ別にそのときでも良かったのに」
やっぱり自分の気持ちとは違うことを言ってしまう。
でもこれくらいのことは許してほしかった。
そうでないとあたしは……。
「だって私とアリサちゃんは付き合ってるでしょ。だからみんなで言う前に伝えてようって思ったから……」
「そう、わかったわ」
またしてもそんな態度をとってしまうあたし。
「ちょっとアンタ、驚いた顔してるけどどうしたのよ」
「えっ? いやちょっと……」
なのはのそんな様子をみてあたしは
「何? じゃあ、あたしはアンタに行かないで、とでも言えば良かったわけ?」
「ねぇ、アリサちゃん? もしかして……怒ってる?」
もう駄目だった。
本当は言わないようにしようと思ったのに。
でも
「別に怒ってないわよ。恋人のあたしに何の相談もなくそういうことを決めたことには言いたいことはたくさんあるけど。結局なのはの将来のことだもん、アンタが自分で決めなきゃでしょ。……でもやっぱりあたしとしてはちゃんと相談して欲しかったわよ、こんな全部決めた後に報告するんじゃなくて。……ほんとは行ってほしくない、本格的に働き始めたら今よりも大変で危険なことが増えるんでしょ? そんなことしてほしくないわよ……。でもそんなこと言ったってアンタは行くのをやめないでしょ」
それでもなのはの決めたことだから。
この子が頑固なこともわかっていたし、仕事のことや空を飛んでいるときのことを話すなのははたのしそうだったから。
「行ってきなさい。ただ、帰ってこられるときはこっちに帰ってくるのよ。あたしはいつでも待ってるから」
なのははあたしの言葉に黙って頷いたのだった。
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