アリサ×なのはです
まあ、出来はいつも通りだと思っていただければいいです
ということで、それでも大丈夫という方は続きよりどうぞ
web拍手ありがとうございます
日曜日の昼下がり、あたしとなのははなのはの部屋で期末テストの試験勉強をしている。というのも、金曜日の放課後に
「アリサちゃーん、古典の試験勉強教えてー」
「しょうがないわね、日曜日は何もないからそのときに見てあげる」
「ありがとう、ほんとに助かるよ」
と泣きつかれたから仕方なく……本当はすごくうれしいんだけど、午前中からなのはの家に来て指導している。
「……」
「なのは?」
「……」
“ごんっ”
「いったーい、何するの?アリサちゃん」
「何するのじゃないわよ、せっかくあたしが見てあげてるのに寝るとはいい度胸じゃない」
「だってーお昼食べたあとで眠くなっちゃって」
なのはの様子を見てみるとうつら、うつらと船をこぎはじめていた。実際、なのはは時空管理局というところで働いていて本当に疲れているんだろうし、なのはにとっては苦手な古典をお昼の後、しかもこの陽気の中でやっているのだ。眠くなって当然かもしれない。
あたしだって学校で授業を受けているときは、なのはたちのために見やすいノートをとるというしていなければ寝てしまっているだろうと思うことがある。
でも、
「せっかくの二人きりのときに寝なくったって……」
「えっ、何か言った?」
「何でもないわよ、あんた寝てたってことは、簡単すぎてつまらないってことでしょうからもっと難しい問題いくわよ」
さっきの発言がなのはに聞こえなくて良かったと思いつつ、ごまかしでそんなことを言えばなのははそんなーとか言ってがっくりうなだれた。それを見てあたしはやっぱりなのははかわいいと思った。勉強を始めてからずっとうぅとか、うにゃー、とうなっているなのはも可愛かったけど。なのはは何をするにしても可愛すぎる。だから、あたしが苦労するのだ。最近はフェイトやはやて、すずかといったあたしたちのメンバーだけでなく、クラスの子たちもなのはの魅力に気がついたようで何かとなのはにちょっかいを出してくる。その度にあたしたち、主にフェイトが追い払うのだけど。ただ、なのははあたしのものだからフェイトたちにも譲らないんだけどね。
あたしとなのはが付き合っていることは誰にも言っていない。でも、すずかたちは気づいていると思う。何かにつけてあたしたちを離そうとしてくるから。
まあ、今はそのことはいいとして、なのはがかわいすぎるのが問題なのだ。今日だってあたしが何回理性を失いかけたことか。これがあたしじゃなくてフェイトやはやてだったら確実になのはは襲われていたはずだ。
「しょうがないわね、じゃあ、この問題ができたらなのはの好きなことしていいから頑張りなさい」
「えぇ、本当に好きなことしていいの?何でも?」
「そうね、何でもいいわよ」
「やったー。それじゃあ、アリサちゃんと……」
幸せそうに笑うなのは。
「でも、出来なかったら罰としてあたしの言うことを聞いてもらうからね」
「うぅ、アリサちゃんひどい。でも頑張るよ」
ぐっと気合をいれるなのはを見ながらあたしは、比較的簡単な問題をなのはに渡すのだった。
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